いつかきっとがもう間近

現のこと、夢のこと、

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つまらない夢を見てしまった

夢をみて、がっかりした気分で朝を迎えることは何度もあった。けれど、がっかりした気分には、2種類あることに最近気づいた。

 

「やっぱり夢だったんだ」という夢での幸福感や達成感が現実のものではなかったという失望感、これはよくある夢だ。もっと長く夢をみていたかったと、目覚めたことを悔やむ夢だ。

 

もう一つは「夢の中でやっと会えたのに、この展開はどういうことだろう」と夢の中で失望する、そんな夢をみた日には、夢を見たことに対する理由付けを探してしまうのだ。

 

期待はずれの夢の中で、私は腹を立てながらも辛抱強く彼女をなだめていた。ようやくあの人に会えたというのに一度も目も合わさずに、気配だけ感じて否定的な言葉をわざと聞えよがしに言い放つ性格の悪い女役の私がいた。うまくいかないものだね。

 

夢の設定が間違っている。現実は、彼女は私の友人で、決してあの人の妻ではないはずなのだ。それなのに、夢の中では長期間、不在の夫とようやく会えるという友人に「一緒についてきて」とお願いされて、二人で空港に迎えにいくと、あの人がいたという設定になっていた。

 

「またすぐに出かけなければならないから」と妻を説得するあの人に、彼女は嫌だ嫌だと人目構わず泣き崩れていた。それを間近に見ていた私は、彼女に対して「仕方がないじゃないの、帰るわよ。せっかく、ようやく会えたのに、これってないじゃないの」と言い放っていた。

 

それから1分1秒たりともそこに居たくなかったので、「帰らないのなら、私だけで帰るわ」と立ち去ったのだ。けれども2階から1階の階段の踊り場あたりで、このまま彼女を見捨てるわけにはいかないと思い直して引き返した。

 

広いフロアーに何箇所かある大きな円形のラウンジソファーの一つに彼女がまだ泣きながらうなだれて腰掛けていた。そこから10mくらい離れた向こうのソファーに、ひとりぼっちのあの人の後ろ姿が見えた。「さぁ、帰るわよ」という私に、彼女はコクリと肯いた。ここで夢が覚めたのだ。

 

なんてつまらない夢だったんだろう。夜を返して。夢を返して。彼女に今度会った時、ちゃんと笑えるだろうか、心配だ。

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