いつかきっとがもう間近

現のこと、夢のこと、

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お犬様の食欲の低下

老犬と威張っていえる我が家のお犬は、最近、好きな食べ物が減ってきた。前まで、缶詰を開けると喜び勇んで、しっぽをゆらゆらさせながら「クウン」と焦れて鳴いていたものだが、見向きもしなくなった。

 

仕方ないので、かつては大好きだったオヤツの『沙』を鼻先に近づけてみるが、食いつきもしない。こうやって、だんだん食欲も落ちて痩せて朽ちていくのか……と、半分あきらめていた。

 

お犬の寝ている時間というのが、半端なく長くなった。ほとんど寝ている。起きている時間は、水を飲む時、用を足すとき、何か食べたい時。後は確実に寝ている。仕事から家に戻ると、静かな部屋にお犬がピクリとも動かないで寝ている。

 

死んでいるのではないかと、お犬の腹を見る。腹がわずかに上下している。それにしても、バタンバタンとドアを開け閉めしている音にも、ビクともせずに寝ているお犬の神経は如何に?と考えていると、そうか、と腑に落ちた。

 

お犬は耳が遠くなったのだ。きっと、そうに違いない。だから最近、バカでかい声で鳴くのだ、ワンワンと。自分の声が聞こえにくいから、精一杯大声でワンワンと吠えるのに違いない。もし、そうだとしたら……。

 

私は、お犬の口が開いていたので、横からお犬の奥歯にオヤツの『紗』が当たるように差し込んでみた。お犬は奥歯で『紗』を噛み砕いて食べ始めた。ああ、なるほど、やっぱりだ。お犬は歳をとったのだ。食事の介助が必要なのだ。歳をとれば、歯も悪くなるのだろう。

 

お犬は私の言うことなら、本当に聞き分けがよい。以心伝心、アイコンタクトで分かり合える。そう思い込むことで、この厄介なお犬の世話も、だんだん生き甲斐になってきた。

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