いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

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新聞の記事下広告

毎朝のことですが。

 

二人では大きすぎるダイニングテーブルの右端に、ポストから取り出した形のまま、新聞が置かれています。サイズはA4。

 

新聞を開かない限り、今日のトップ記事は見ることができません。

 

けれど広告主の策略でしょう、記事下の広告欄の大きな活字は、確実に目に飛び込んでくるように仕組まれています。

 

ある朝。

 

『小説を読まずとも人は生きていけますし、それでいいと僕は思っているのですが』という活字が目に飛び込んできました。

 

伊坂幸太郎』さんのお名前が、文章よりも大きな活字で印刷されていました。

 

『もし、誰かが、「一冊くらいは読みたい」「しかも、ただの暇つぶしではなく小説の面白さを知りたい」と言ってきたら、佐藤正午さんの作品を読んでほしいと思っています。』

 

こんな魅惑的な小説への誘いを無視するなんて、私には到底できません。その日のうちに、大きな書店に出かけて、その本を探しました。

 

『月の満ち欠け』という岩波書店から出版された小説でした。

 

まだその時は、アリ・スミスの『両方になる』を読んでいる途中でしたので、登場人物の感情や状況把握が2つの小説で交錯してしまい、混乱することもありましたが、楽しく読みました。

 

 

『月の満ち欠け』は恋愛小説です。時間軸で追うと、真実の愛を知った女性がその男性に会うために何度も生まれ変わって会いにいくというストーリーでした。

 

切り口がその女性目線ではなく、その女性に関わってきた男性達の目線から描かれているので、とても興味深く読めました。

 

地の文章が直接、私に語りかけてくるような説得力のある精錬された文章で、また、作者の小説を読みたいと思っています。

面白い? 面白くない? その両方。

 

www.5kakitto.com

さっき『両方になる』を読了しました。わけがわからない、と考えることを何度も放棄しかけましたが、最後の頁までたどり着きました。

 

随所に魅力的な言い回しがありました。至るところに、謎めいた言葉遊びありました。韻をふむ言い回しに、訳者の方は読者のために、随分苦心されたことだろうと思いました。

 

ギリシア神話にも興味をもちました。ミノタウロスについて、調べたりもしました。たくさんの事象や概念や言葉達を凝結した小説でした。

 

感想は、面白い、面白くない、その両方でした。

 

もう一度、いつか読み直すかもしれません。

干し柿のその後

 

www.5kakitto.com

 10月は干し柿作りを楽しみましたが、その後、実は半分、黴びていました。

 

やはり、まだ湿度が高すぎたようです。湿度が50%を超えた日が1週間近く続いたせいで、屋外から室内に退避させたにもかかわらず、1つを残して黴びていました。

 

でも、1つは奇跡的に黴びていなかったので、食べました……。渋みがとれて甘くて、とても美味しかったのですが、小さく縮んでしまった干し柿の中に、なんと種がギッシリ詰まっていました。

 

でも、初めて作った干し柿を人にあげるでもなく、人に見せるでもなく、一人で食べたことに何故か満足しています。たいした1歩ではありませんが、達成感はありました。

 

次回は、ベテラン主婦先輩の意見をたくさん取り入れて、人様におすそ分けできるものを目指したいと思います。

 

 

映画鑑賞

大抵の場合、テレビで何らかの配信映画をみるのですが、昨日は気分転換のため、出掛けたことのない映画館に行きました。

 

そこまでの道のりは何度も通ったことがあります。でも、営業されていたはずのガソリンスタンドが何軒も廃業されていて、ウラさびれ感をもよおした道路になっていました。もともと、ガソリンスタンドが多かったのかも知れませんが。

 

映画館に到着したのは、昼前でした。駐車場は奥に入るにつれてガラガラで、深く考えもせずに、だだっ広く空いているスペースに、気持ちよく駐車しました。

 

映画鑑賞券を購入するところは、人と喋るのに気力のいる私にとってラッキーなことに、喋る煩わしさのない発券機が何台も備え付けてありました。

 

もちろん! 現金ではなくカード払いをしました。タラランという電子音とともに、薄っぺらい鑑賞券とレシートが出てきました。意識しないと屑籠に捨ててしまいたくなる薄っぺらい紙に、上映されるスクリーン番号と座席番号が印字されていました。

 

昼ご飯時をまたがって上映されると考えただけで、お腹がグウグウ鳴りそうでしたので、ホットコーヒーと苺のポップコーンを買って席に着きました。

 

映画のタイトルは『閉鎖病棟』でした。本来ならば、お腹を抱えて笑える映画が好みですが、綾野剛さんと小松菜奈さん、笑福亭鶴瓶さんが情報番組に出演されていたのをみて、なんとなく、それを選びました。

 

この「なんとなく」は、「番宣」の勝利ってとこです。

 

映画の感想は……、むずかしいです。そうですね、

 

義理の父に強姦され、実母に嫉妬から罵倒され、その上、ようやく救いを求めることができたであろう場所で凶暴な男に強姦された少女が、自分のために凶暴な男を殺してくれた男の裁判の証言台に立った、というところで、「よく死なずに生きていたね。頑張ったね」と背中をさすってあげたくなりました。

 

理不尽な境遇や凶暴な人間を憎むのは簡単です。けれども、そんな場合でさえ、そうならざるを得ない境遇や事情が加害者側にもあったに違いない、と想像せざるを得ないところが、辛いです。

 

能天気だと笑われても仕方ありませんが、毎日、笑って、毎日、幸せに過ごしましょう。

 

性被害や性暴力の被害者は、断然に女性が多いです。その理由は、死に物狂いで自分の性欲に猛進してしまう人間は、女性よりも男性が多いということかも知れません。

 

映画だけではなく現実でもよくある話です。けれど性犯罪に立ち向かう被害者は、最近では多くなりましたね。素晴らしい文明の進化です。

 

綾野剛さん演じる男性の無力さ、不甲斐なさ、そして優しさが、とても頼りないけれど、それでも『閉鎖病棟』の世界を闇の底からすくい上げる数少ない力になるのだろうと思いました。

 

ところで、映画館を出て駐車場に向かうと、ガラガラに空いていたはずの駐車場に、なんと沢山の車、車、車……。自分の車がどこにあるのか、さっぱり見当がつかなくなりました。

 

やっとの思いで車を発見したときには、悲しいかな、 映画の余韻は消え去っていました。次回、映画館にいくときは、駐車位置は携帯電話でまわりを撮影しておこうと思います。

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