そろそろ出来損ないのチューリップの花も終わりに近づいてきた。
そこで、チューリップを球根から引き抜いて、種から双葉に成長したヒマワリ苗を植えた。
種をまかなきゃ、芽はでない。
この当然の話は、使い古された訓示の一つだ。
私はせっせと種を蒔く。蒔いて、蒔いて、蒔いて、蒔いて。
これは自己暗示のひとつでもある。
種をまきさえすれば、芽はでるのだ。
そのかわり、時間はかかる。
手もかかるし、お金もかかる。
けれども、そこに芽が出さえすれば、感情がかかわる。
うれしい、きれい、うつくしい、
かなしい、ぶさいく、きたない、
すき、きらい、ふつう、
感情がかかわると、優劣をつけたくなる。
すぐれている、ひょうじゅん、おとっている、
いい、わるい、きょうみがない、
すごい、ひどい、とんでもない、
優劣をつけると、振り出しに戻る。
種をまこう。
今年もちゃんと忘れずに。
生きている証のルーティン。