大きなお休みになると、その中のどこかでお墓まいりをする。
信心深いわけではもちろんなく、
ただただお墓がはるかに遠いところにあるせいだ。
お墓まいりをするときは、
念珠と新聞紙、花きりばさみと軍手と草刈鎌を持っていき
途中で、菊の仏花を4束、買う。
「来ました!!」と軽く挨拶して
えっちらおっちら、カビやらコケやら草やらを掃除して
「ま、これくらいで、いいかしら」と納得顔で花をいけ
「火事になったらいけないから」と2本を折った線香に火を点け
「また来ますね」と軽く目を瞑って終わる墓まいり。
帰り道は、ぐちぐちで、
「あんなとこに、入りたくないわ」
「あの場所に私を入れないでね」
と、夫に懇願するのは毎度のこと。
「死んだら、もうわからないからいいじゃないか」
と、夫はそう言うのだが、、わかってないなぁ。
死んだら、もうわからないのだから、そんなとこに入れなくてもいいじゃない?