夜と明け方の気温差があるこの季節、
学習能力がない私は、必ず軽い風邪をひく。
毎年、軽く後悔して、
毎年、夢想するマシンがある。
それは、自働布団交換機。
ベッドの上にその交換機なるものが待機していて、
明け方肌寒くなったとき、掛ふとんをふんわりと掛けてくれる。
もちろん、音もなく、
油圧シリンダーのアームが正確に、布団を頸から足の爪先を蔽うのだ。
こんなのあったらいいな機械を自分で作れたら楽しいだろうな。
便利だろうな。
もちろん、全知全能の機械でないと意味がない。
趣味で、気軽に、誰でも、自分で欲しい機械が作れる未来になればいいのに。
いまでも出来ないことはないのだが、変人奇人と呼ばれる風潮に
逆らうほどの気概はない、へなちょこなのだ。