「歳をとるのって、嫌よね」
「え? そんなことないわよ」
「まあ、無理しちゃって。歳をとって良い事なんて一つもないじゃないの」
「え、そんなことないよぉ」
「無理しなくていいの。目は悪くなるし、シワは増えるし、何一ついいことなんてないのだから。強がらなくてもいいの!衰えていくだけよ」
アナタはそうかも知れない。けれど、長寿の祝いの席で言わなくてもいいじゃない?
アナタのその無神経さに、頭痛がしてきました。無神経でいいのですね。本当にいいのなら、言ってしまいましょう。
「アナタ、太った?なんだか前と変わったわよ」
「ああ、違う。太ったんじゃないの。歳をとって、新陳代謝が落ちたせい」
「そうなの?でも前に運動していたじゃない? 両手が床に着くようになったって喜んでいたじゃない?」
「両手なんか前から床につくわよ。そんなことより、新陳代謝が落ちたら、痩せないわよ」
このような笑えない話と無益な話をダラダラと5時間もして、また方方に別れました。なんだかなぁ。どうしたもんでしょう。歳をとることは、仕方がないというか、自然の摂理です。生きている証として、歳はとります。
それなのに、ずっと、歳をとることを嫌悪して生きるつもりなのですか?気の遠くなる話です。ずっと、不機嫌に暮らしていくつもりですか?アナタの周りに誰も寄り付かなくなりますよ。今から平均寿命まで30年もあるというのに。