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おばあちゃんの思い出

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今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」

おばあちゃんは、まんまるい人だった。丸顔で、ふっくらしていて、色が白くて、髪も白くて、笑うと口がおちょぼ口になる品のある人だった。

 

おばあちゃんの家に行くたびに、薄暗い部屋の壁にそうように置かれた大きな飾り棚の中に、所狭しと並んでいるコケシやガラス細工の動物達を一つだけ私の好きなものを選ばせて持って帰らせてくれた。ニコニコと笑うおばあちゃん、だけど私は一度もおばあちゃんを優しい人だと思ったことがなかった。

 

それは、母からおばあちゃんの悪口を聞かされていたからかも知れない。それとも、おばあちゃんからこっそりと、「昔ね、一緒になりたかった男前の人がいてね」と衝撃的な告白をされたからかも知れない。私はおばあちゃんが、怖かった。

 

おばあちゃんは、おじいちゃんの晩年、介護を放棄した。「もう、あの人と一緒にいるのは疲れた」と、すべてから手をひいて、潔くその立場を母に譲った。父はおじいちゃんを引き取り、母はおじいちゃんのオシメを替えた。

 

一人暮らしになって、生き生きとしたおばあちゃんは、よく家の前を箒で掃いていたそうだ。それを見掛けた近所の人は、「見習わないと、いけないね。いい姑さんね」と、おばあちゃんの食料を冷蔵庫に満たしに行った母に、言ったそうだ。

 

結局、おばあちゃんの晩年も、父が引き取り、母が介護をした。ただし、おばあちゃんはオシメを拒否したので、ベッドの隣りに簡易トイレが置かれていた。

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