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お絵かき

[http://blog.hatena.ne.jp/-/odai/10328749687181666107:title=お題「芸術の秋」

私は絵を描くのが好きだった。たいして上手くはないけど、好きだった。スケッチブックに色々なものを描いていた。絵の具を混ぜて色を塗っていく段階になると、楽しくて夢中で色を作っていた。

 

ある年、写生大会で入賞した。その入賞した絵は、学年全員が動物園に遠足に行ったときのことを思い出しながら、学校に帰って後から描いたものだった。

 

「できました」と、自分の絵に満足して提出する私に、担任の先生は「ここはもう少し丁寧に塗った方がいいのではないの?」と、しつこく、やり直させた。提出は今日の放課後までという期限までつけられ、クラスメートのほとんどが提出して帰っていった教室で、なんの楽しみも見い出せないまま、仕方なくいわれるがまま、泣きそうになりながら塗り直していた。

 

その絵が入賞した。初めての入賞だった。表彰式が遠くであるということで、学校を休んで遠い町まで母と出かけた記憶はある。きっと、担任の先生にも母にも褒められたのだと思う。ただ、全然楽しくはなかった。情けなかった。

 

それから、私はお絵かきから遠ざかった。芸術の秋は、苦い記憶を思い出す。

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