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ヒガンバナの写真

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見えているのに、ちょっと回り道をしないことには写真が撮れない場所にあるヒガンバナをようやく間近に見ることができた。川土手を朱色に染め上げたヒガンバナの群れは、何年か前まではチラホラ咲くだけだった。西日の太陽をいっぱい浴びながら、ヒガンバナは堂々と日向で咲いている。ん? でもね、ヒガンバナは日陰の花のイメージがある。

 

私が幼い頃住んでいた町には細い川があって、土手にはまだ安全かどうかまで行政の力が及んでおらず、柵も何も存在していなかった。それで、春から夏にかけて土手から土手に飛び移って遊んでいたものだ。幼児でも恐怖心が起こりようのない細い川だった。

 

秋になると、そこに朱色のヒガンバナがチラホラと咲いていた。母から「あの花は毒があるから、絶対にさわったらダメよ、死んでしまうわよ」と聞いて、さわるどころか近くで遊ぶのも怖くなって、土手遊びはすぐにやめた記憶がある。

 

それなのに、最近はどこにでも堂々とヒガンバナが咲いている。大丈夫なのだろうか。ヒガンバナの根っこに毒があるらしい。その毒の効果を期待して、田んぼの畦に害獣駆除の為に植えているらしい。「らしい」というのは、ヒガンバナをわざわざ植えている人を見たことも会ったこともないから。雑草と同じようにどこにでも、咲くのだと思っているから。

 

茎を折ったことはある。まだ「死ぬわよ」と聞かされていないとき、細く長い茎をポキッと折って花束を作ろうとしていた。茎の中は空洞で、白濁色の液が出てきた。そのとき、母が血相を変えて飛んできて、「あの花は毒があるから、」と言い出したのだった。

 

大丈夫なのだろうか?今どきの幼い子どもさん達は、外でヒガンバナを見て花束を作ろうとか思わないのだろうか?勝手に、外に咲いている花を折ったりしないのだろうか?

 

だとしても、美しいヒガンバナはとても魅力的だ。ヒガンバナが咲きだしたら、今年も秋が来たなと思う。ヒガンバナの魅力は、いくら群れになって咲いていても、1本1本が孤立して見えるところだ。別に好きで一緒にいるわけじゃないのよ、たまたま隣りに花が咲いただけ、知り合いでも何でもないのよ、と思っている気がするのだ。

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