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高樹のぶ子氏「世界の中心で書く」を聴く

今日、ひとりで聴きに行きました。中国新聞の短編文学賞受賞式と、その選者の高樹のぶ子さんの講演会。中国新聞社ホールでありました。

 

高樹のぶ子さんの小説は、図書館の書棚で手にとってみたことがあります。実は、読破したことはありません。シュミが違うのでしょうか。高樹のぶ子さんの面白みが私にはわかりませんでした。

 

初めに短編の受賞者の表彰式があり、次に高樹のぶ子さんの「世界の中心で書く」という題目の記念講演会がありました。薄暗い照明の聴衆に見守られた明るいステージに立つ高樹さん、遠目でしたがキレイな女性でした。

 

噺家ではないので、話ベタでいいのです。一生懸命に、自分の思いを言葉に変換させようと努力なさっていたのは、よくわかりました。よくわかりながらも、昨夜の睡眠不足が祟ってウトウトと眠っていました。

 

ステージ右上の時計が講演会から30分を示した頃、居眠りから目覚めた私は、後から隣りに座ってこられた男性に気がつきました。一番先に気になったのは、寄り掛かっていなかったか、イビキをかいていなかったか、でした。高樹さんの講演会は終盤になっていました。

 

休憩を挟んで、第50回中国短編文学賞入賞者と高樹さんの座談会が開かれました。40代男性の饒舌なご自論から、80代男性の低姿勢なご自論、そして初々しい高校生女子の賢明なご自論、楽しく聴かせていただきました。

 

「もうじき死ぬのだから、そんなどうでもいいこと書かなくていいの」という意味の言葉を入賞男性に、無防備に投げかけた高樹さん。戦慄しました。他人を平気で切って殺せる言葉の武器をその威力も知らずに投げかける、無防備さに高樹さんの危うさを感じました。

 

でも、高樹さんはやはり凄い人なんですね。物の見方、感じ方、小説の真髄を語る高樹さんは、耄碌した、ただの話ベタな一般人とは一線を画していました。信念があるからこそ、言葉は重力をもって存在していくのですね。

 

中国新聞社主催の催しでした。往復ハガキで申し込めば、無料で参加できる会でした。タダで一般人が文化的な催しに参加できる機会を作るそのご気概、恐れ入ります。ありがとうございました。また、お邪魔します。来年にまた。

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