いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

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ごめんね、パパ

今週のお題「おとうさん」

子どもの頃、釣り好きな父親に連れられて、よく車の助手席に乗って海に行っていた。私は必要以上に主体性がない上に、同情心が強い優しい子どもだったから、「釣りに行くか」という父親の誘いを拒むことができなくて、ついていっていた。

 

それはどういう気持ちだったかというと、『べつに行きたいわけでもないのに、さも父親に釣りに連れて行ってもらって嬉しがっているという偽りの私が、そうとも知らない父親を騙している』という罪悪感だった。

 

それはいい。まだいい。まだましだ。一番、懺悔したことは、結婚式の娘の私からの言葉だ。私が話したわけではない。私が両親に向けて書いた感謝の手紙を司会者が読んでくれたものだ。

 

「おとうさん、おかあさん、今まで育ててくださってありがとうございました。これからは、おとうさんやおかあさんのように……」と続くよくある手紙だ。

 

実は、私は今まで父親を「おとうさん」、母親を「おかあさん」と呼んだことがないのだ。そう、生まれてから一度も、ないのだ。いつも、「パパ」「ママ」と呼んでいた。

 

でも、結婚式に招待したよく知りもしない親戚の方々や会社の人たちなどなど大勢の前で、「パパ、ママ」とは書けなかった。きっと、父親は誰が書いた手紙なのか、戸惑ったことだろう。まさか、結婚式で、娘に他人行儀に「おとうさん、」と言われるとは思いもしなかったに違いない。

 

ごめんね、パパ。結婚式なんて、しなきゃよかった。意味なかったね、ごめんね。

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