いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

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夕餉の支度

台所に立つ年老いた母をみていると、昔、飼っていた猫を思い出した。まるまる肥えていた猫の体は、私が会いにいくたびに痩せていて、死ぬ間際には細く長い体になっていた。

 

年をとると、余分な脂も肉もそげおちて、最後には、骨に申し訳程度の皮が張り付いて原形をとどめるのだろうか。生きてきた記憶が消えたとき、魂だけが旅立つのだろうか。

 

そう長くはないのかもしれない。母が閉め忘れた冷蔵庫の扉を、静かに閉めた。

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