いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

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新聞の記事下広告

毎朝のことですが。

 

二人では大きすぎるダイニングテーブルの右端に、ポストから取り出した形のまま、新聞が置かれています。サイズはA4。

 

新聞を開かない限り、今日のトップ記事は見ることができません。

 

けれど広告主の策略でしょう、記事下の広告欄の大きな活字は、確実に目に飛び込んでくるように仕組まれています。

 

ある朝。

 

『小説を読まずとも人は生きていけますし、それでいいと僕は思っているのですが』という活字が目に飛び込んできました。

 

伊坂幸太郎』さんのお名前が、文章よりも大きな活字で印刷されていました。

 

『もし、誰かが、「一冊くらいは読みたい」「しかも、ただの暇つぶしではなく小説の面白さを知りたい」と言ってきたら、佐藤正午さんの作品を読んでほしいと思っています。』

 

こんな魅惑的な小説への誘いを無視するなんて、私には到底できません。その日のうちに、大きな書店に出かけて、その本を探しました。

 

『月の満ち欠け』という岩波書店から出版された小説でした。

 

まだその時は、アリ・スミスの『両方になる』を読んでいる途中でしたので、登場人物の感情や状況把握が2つの小説で交錯してしまい、混乱することもありましたが、楽しく読みました。

 

 

『月の満ち欠け』は恋愛小説です。時間軸で追うと、真実の愛を知った女性がその男性に会うために何度も生まれ変わって会いにいくというストーリーでした。

 

切り口がその女性目線ではなく、その女性に関わってきた男性達の目線から描かれているので、とても興味深く読めました。

 

地の文章が直接、私に語りかけてくるような説得力のある精錬された文章で、また、作者の小説を読みたいと思っています。

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