いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

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マスク

もう何年前になるでしょうか。高校生の息子は、いつも白いマスクをしていました。風邪をひいているわけでも、花粉アレルギーがあるわけでもないのに。

 

校則で禁止されていたバイク通学をするためには、制服を隠す長いジャンバーと白いマスクが必要だったのでしょう。その息子も、今では普通のサラリーマンです。

 

また、昔から近所に住む女性も、いつも白いマスクを口に当てていました。風邪をひいているわけでも、花粉アレルギーがあるわけでもないのに。

 

正面きって確かめたわけではありませんが、その女性は他人に風邪をうつされないように、予防のマスクをされていたのだと思います。

 

何年か前、旅行土産をその女性に差し上げたことがありました。飼い犬や子どもたちに、よく声をかけてくださるので、私からのほんの感謝のしるしでした。

 

「いつもお世話になっています」とお渡しすると、とても喜んでくださいました。でも、その僅か数分後に玄関のピンポンが鳴って出てみると、女性が立っていました。そして「沢山買っていたから、食べて」と、袋菓子を手渡されました。

 

そんな用意周到な性格の女性だから、年中、風邪予防の白いマスクをされていても不思議はないと思っていました。

 

時代は今年で変わったのでしょうか。人間の意識も今年で変わったのでしょうか。新型コロナウィルス感染予防に、マスク姿の人が大多数を占めてくると、マスクをしていない人が今度は目立ちます。

 

でも、少し気味が悪い、と思います。顔半分が隠れていると、顔の印象が変わります。目は口ほどにものを言うとはいいますが、やはり目の表情だけではわかりません。「マスクの下では笑顔です」という張り紙を美容院で見かけましたが、それでもマスクの下で舌を出している人もいるはずです。

 

今年の2月頃にあったある集まりでは、マスクをしている人は数名でした。半年も経っていませんが、今とは意識がまるで違っていました。

 

マスクをしている理由をマスクをしていない人が考えると、「私たちに顔を隠そうとしている失礼な態度」「私たちの中に新型コロナウイルス感染者がいるかもしれないと疑っている失礼な態度」「本当に風邪をひいているのなら、家で寝ておけばいいのに出席する愚かな人」というものでした。

 

そんな「私たち」の目に怖じ気づいて、おずおずとマスクを外した中に、私もいました。私がマスクをしていた理由は、現在と同じで、「よくわからないけど、マスクをした方がいいらしいから」でした。

 

何がいいのか悪いのか、こっちにフラフラあっちにフラフラと揺れ動いていますが、「新しい生活様式」が万人に馴染めるゆったりとして優しいものになればいいと思います。

 

ただ、未だに「アベノマスク」は届いていません。毎日、郵便受けをドキドキしながら覗いています。

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