いつかきっとがもう間近

ありのままの生活と夢の中

「スポンサーリンク」

蟷螂の斧

この故事、昔、学校で聞いたことがあります。

 

「聞いたことがある」程度の認識で、かすかに憶えているのは、「蟷螂とは、カマキリのことです」と説明された先生の言葉です。

 

今も昔も浅はかな私は、内心、「それなら、トウロウなんていわずにカマキリといえばいいのに」と思いましたが、それはさておき、最近、『蟷螂の斧』という言葉が随所に出てくる小説を読みました。

 

『AX アックス』伊坂幸太郎さんの小説です。実に、面白かったです。英語に弱いので、AXと表紙にあるだけで敬遠していたのです。けれど、家に読む本がなくなったので仕方なく店へ出向くと、今も前面に平積みにされているので、まだ売れているのがわかり、遅まきながら購入しました。

 

手に取ってみると、あれよあれよという間に小説の中に引き込まれました。この小説の魅力は、登場人物の個性がはっきりしていることです。一人一人に生活背景があり、それなりに懸命に生きているんだなという、当たり前のことを思い出させてくれました。

 

読みすすむにつれて出てくる、「主人公の『兜』は恐妻家なのか?」という疑問を引き摺りながら読めたことも楽しかったです。

 

それから、実際に日常生活を営んでいる私よりも、登場人物達の方が現実的で、感情豊かに生きているように感じました。それも、この小説の魅力の一つです。

 

蟷螂……、実は私、大の苦手です。あの三角顔に大きな目と大きな前脚、小枝のような細い後ろ脚、そして長い体、細長い羽、すべてが嫌いです。体長15cmもある大きなカマキリに睨まれたら、そこが家の玄関であろうと裏口から入ります。それほどカマキリは苦手です。

 

だから、蟷螂の斧という意味を勘違いしていました。「体は小さくても、一目置かれること」とか、『一寸の虫にも五分の魂』的なものかと思っていました。昔、学校で教えられているはずなんですけどね……。

プライバシーポリシー 「スポンサーリンク」